行動のメカニズムとは【選択理論】

今回も選択理論についてお届けしていきます。
前回の上質世界については皆様ご理解頂けましたでしょうか?
人々は上質世界にある物を手に入れようと動くわけですが、そもそも人の行動はどのようなメカニズムで起こっているのか、それを詳しく説明した「全行動」について書いていきます。

選択理論では、人間の行動を全行動という概念で説明します。
全行動では、我々の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」の4つの要素に分けて捉えます。
私たちの行動は、常にこれらの4要素が絡み合って構成されています。

ということで人間の行動には4つの要素があるわけですね。
4つの要素の関係をわかりやすく車に例えて説明した図があります。

こちらの車は一人乗りです。自分をコントロールできるのは自分だけ。
他人のこともコントロールはできないし、コントロールされることはないのです。

燃料には前々回お話した基本的欲求があります。
行き先を決めるハンドルは願望です。
そして四輪にはそれぞれ「思考」「行為」「感情」「生理反応」が当てはまります。
車を運転したことがある方ならわかるかと思いますが、ハンドルを切った時に車は前輪しか動きません。
後輪は前輪についてくるだけです。

つまり、思考と行為は自分でコントロールできますが、感情と生理反応は自分で直接コントロールできないということです。

ここで突然ですが、右手を挙げながらバナナを思い浮かべてください。 (思考と行為)
できましたよね?

では次に、悲しくなってください。大量の汗をかいてください。(感情と生理反応)
できませんよね。

しかし、悲しい内容の本を読むという行為をすれば悲しくなれるでしょうし、走るという行為をすれば汗もかけます。

実は後輪(感情と生理反応)も前輪(思考と行為)を動かすことで、間接的にコントロールができてしまうわけです。

悲しい時でもお笑い番組を見たり、笑顔を無理やりつくると悲しさが半減したりもありますよね。

感情に振り回されずに、 未来、自分がどうなりたいのかを考えて、行為と思考を合わせていく。
そうすると自分の進んでいきたい未来に近づいていきます!

「職場の上司○○さんが苦手・・・」
あるあるだと思うのですが、、
あなたはどんな風に仕事をしていきたいですか?
上司とどんな関係性だったら理想ですか?
職場でどんな毎日を過ごしたいですか?

その願望に向かっていると、苦手だけど尊敬する。傾聴する。歩み寄る。などできることから始められるかもしれませんね!

前輪にフォーカスしてより幸せになれる選択をしていきましょう!